WordPressなどでブログやホームページを始める際、レンタルサーバーの契約は欠かせません。レンタルサーバーの種類は数多く存在するため、まずは無料で試してみたいという人も少なくないでしょう。
本記事では、無料レンタルサーバーのおすすめを3つ紹介します。後悔しない選び方や注意点もあわせて解説するので、これからサイトを開設したい人はぜひ参考にしてください。
目次
無料と有料のレンタルサーバーの違い
レンタルサーバーには、無料のものと有料のものがあり、費用や容量、安定性など、それぞれに違いがあります。
以下の表に違いをまとめたのでご覧ください。
無料のレンタルサーバー | 有料のレンタルサーバー | |
費用 | 無料 〇 | 月額110円~× |
容量 | 100MB~4GBの低容量プランのみ× | 1GB~数100GBなどの大容量も可能 〇 |
サーバーの安定性 | 100MB~4GBの低容量プランのみ× | 1GB~数100GBなどの大容量も可能 〇 |
独自ドメイン | 不安定× | 安定 〇 |
広告表示 | サーバーによる△ | 対応(プランによって複数のドメインを持つことも可能) 〇 |
サイト表示速度 | 自動で表示される× | 表示されない 〇 |
商用利用 | 低速× | 高速 〇 |
サポート | 非対応× ※メール問い合わせが可能な場合もある |
対応 〇 ※メールや電話での問い合わせなど充実したサポートが受けられる |
無料サーバーは容量やドメインなど制限が多いため、使いづらい部分もあるでしょう。
有料サーバーであれば設定の自由度も高く、サポートも受けられるので、長期間サイト運営を続ける予定がある場合やビジネス利用の際におすすめです。
無料レンタルサーバーのメリット
無料レンタルサーバーの最も大きなメリットは、維持費や管理費がかからず、無料で使える点です。サービスが継続する限り、利用し続けられます。他にも無料レンタルサーバーで得られるメリットがあるので、見ていきましょう。
個人のホームページやブログをお試しで作成できる
無料レンタルサーバーは、個人でホームページやブログを開設する際に、お試しとして使用できます。維持費がかからないので、アクセス数などを確認するテストサイトとして1つ作っておくのも便利です。「とりあえずホームページやブログを始めてみたい」という人は、無料レンタルサーバーを使ってみると良いでしょう。
実際にサーバーを試してみて、1番使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
無料レンタルサーバーのデメリット
無料レンタルサーバーは費用がかからない反面、機能の制限が多いため、使いづらい部分もあります。
中には独自ドメインに対応していたり、広告を非表示にできる無料レンタルサーバーもあります。しかし、そのような無料レンタルサーバーは別途費用がかかる場合があり、かえって高いコストが発生する可能性があります。
無料レンタルサーバーのデメリットは他にもあるので、具体的に解説します。
1. サーバーの安定性が低く、表示速度が遅い可能性がある
無料レンタルサーバーは利用料金などの利益が出ないため、サーバー1台で複数のユーザーデータを管理する仕組みになっている場合が多いです。少ない容量で多くのデータを保管しようとするため、サーバーの安定性が低く、表示速度が遅くなってしまう可能性があります。不安定さによりトラブルが生じた場合も、改善される保証はありません。
また、無料レンタルサーバーは個人企業が運営されている場合も多いので、サービスが突然終了するケースがあります。
一方、有料レンタルサーバーは安定性が高く表示速度も速いので、安心して使用できます。
2. アクセス数を稼ぐのが難しい
ブログやホームページのアクセス数を増やすには、記事や文章が充実しているだけでなく、画像や動画などを取り入れることも重要です。しかし、無料レンタルサーバーはそもそも低用量なため、画像や動画などを用いたコンテンツを掲載するのは難しいです。
画像や動画はファイル数が大きく、サーバーのディスク容量を圧迫してしまいます。容量の大きなファイルを大量に載せようとすると、すぐに容量は上限に達し、サイト停止などのトラブルに繋がります。
結果、充分な画像や動画が載せられず、期待していたアクセス数が稼げない可能性があります。
有料レンタルサーバーは容量が大きいので、好きなコンテンツを好きなだけ作成できます。
3. アフィリエイトなどの商用利用が禁止されている場合がある
アフィリエイトやショッピングサイトといった商用利用を目的に、自分のサイトを開設したい人もいるでしょう。しかし、無料レンタルサーバーでは商用利用を禁止している場合が多く、禁止されていない場合でも制限がかかっており、運用しにくい傾向があります。
一方、有料レンタルサーバーなら、ほとんどが商用利用として使えます。サイトを収益化することが目的ではない人でも、最初から有料サーバーを選ぶことで、アクセス数が増えた段階でアフィリエイトを始められます。
サーバー選びの際は、どのようにサイトを運用していきたいのか考えましょう。
4. PHPやMySQLが利用できない可能性がある
プログラミング言語のPHPとデータベースの役割を持つMySQLは、どちらもWordPressの機能などを作成・利用するために欠かせません。しかし無料レンタルサーバーでは、PHPやMySQLが利用できない可能性があります。
それは、PHPやMySQLを使うとサーバーに負荷がかかりやすいためです。容量制限のある無料レンタルサーバーだと対応しきれないため、最初から使用できないようになっています。
中には、PHPは使用できMySQLの使用は別途費用がかかる無料レンタルサーバーもあります。WordPressでサイトを開設したい場合は、最初から有料サーバーを選ぶのが無難でしょう。
5. 余計な広告が自動的に表示される
広告収入でサーバーの維持費をまかなっている無料レンタルサーバーは、ほとんどの場合、広告が自動的に表示される仕様になっています。表示される広告は自分で選ぶことができないため、サイトと関係のない内容の広告が表示される可能性があります。これは、サイトの信頼度の低下に繋がるため、アクセス数も下がってしまいます。アフィリエイトなどで収益を得たい場合は、致命的な問題です。また、広告を表示させる位置も指定できないため、サイトのデザインも損なってしまいます。
余計な広告を自動的に表示させたくない人は、広告が表示されない無料サーバーもしくは有料レンタルサーバーを選ぶのがおすすめです。
6. サーバーに問題が起きたとき、自分で解決しなければならない
無料レンタルサーバーの多くはサポート体制が整っていないため、サーバーに問題が起きたときは、自分で解決しなければなりません。自力で調べながら対応できる人なら問題ありませんが、初心者にとっては難しいでしょう。トラブルが原因でアクセス数が下がってしまったり、サイトが閉鎖せざるを得ない状況になってしまったりする可能性もあります。
メールでのみ問い合わせ可能な無料レンタルサーバーもありますが、返信が遅かったり、十分な対応をしてもらえなかったりするかもしれません。
多くの有料レンタルサーバーは、メールや電話での問い合わせが可能など、サポート体制が整っています。初めて開設するホームページやブログを安心して運営したい人は、トラブル対応に備えて有料レンタルサーバーを選ぶと良いでしょう。
後悔しない無料レンタルサーバーの選び方
無料レンタルサーバーは有料のものと比べて制限もありますが、中には無料でも容量が充実しているものや、WordPressが利用できるサーバーもあります。ポイントを押さえて選べば、コスパ良くサイトを運用することも可能です。
ここからは、後悔しない無料レンタルサーバーの選び方をご紹介します。
1. 容量で選ぶ
サーバーの容量は1GB以上を目安に考えると良いでしょう。画像や動画などのコンテンツを載せることも想定し、あらかじめ容量が大きめのサーバーを選ぶのがおすすめです。
容量が小さい無料サーバーで大規模のサイトを更新し続けていこうとすると、すぐに容量が足りなくなってしまいます。その段階で有料レンタルサーバーに切り替える人も少なくありません。
2. WordPressが利用できるかどうかで選ぶ
ブログやホームページを構築する上で、WordPressの利用を検討する人も多いでしょう。有料レンタルサーバーなら、ほとんどがWordPressに対応していますが、一般的に無料レンタルサーバーはWordPressが利用できないものが多いです。それは、WordPressの機能などを作ったり、PHPやMySQLを利用したりできないためです。
しかし、中にはWordPressが設置できる無料レンタルサーバーもあるので、事前に確認するようにしてください。
3. 独自ドメインが設定できるかどうかで選ぶ
独自ドメインは信頼の証として考えられます。例えば企業のホームページやメールアドレスを見た時に、無料のドメインが使われていると心配になりますよね。これは、個人のホームページやブログでも一緒です。独自ドメインを設定すれば、信頼されやすくなります。
また、独自ドメインを利用してサイト運営をすると、検索エンジンからも評価されやすくなります。同時にコンテンツの質も確保できれば、検索順位が上がることも期待できるでしょう。
独自ドメインを取得していれば、レンタルサーバー事業者を乗り換えた場合でも、使い続けられるため便利です。
【徹底比較】広告なしも!無料レンタルサーバーのおすすめ3選
制限が多く使いづらいイメージのある無料レンタルサーバーですが、ここからは質の良いおすすめの無料レンタルサーバーを3つ紹介します。サーバー選びに悩んでいる人は参考にしてください。無料でもWordPressに対応しているなど、使い勝手の良いものもあります。
1. エックスフリー
エックスフリーは、運用サイト数220万件の実績を持ったエックスサーバーが提供する無料レンタルサーバーです。
広告表示なしで多用途に使えるプラン、動的サイトに対応するPHP・MySQL対応プラン、WordPress専用プランの3つが用意されているので、利用目的に応じて選べます。
無料ながらもすべてのプランに1GB以上の容量があり、独自ドメインも使用できるところが嬉しいポイントです。他の無料レンタルサーバーよりも機能が充実しています。
まずは無料で試してみたいという人におすすめです。
2. スターサーバーフリー
スターサーバーフリーは、エックスサーバーの関連会社、ネットオウル株式会社が提供する無料レンタルサーバーです。
広告表示がないプラン、容量4GBの容量増加プラン、動的サイトを作成できるPHP・MySQL対応プランの3つが用意されています。容量増加プランとPHP・MySQL対応プランは広告が表示されますが、スマートフォンのみです。
すべてのプランに2GB以上の容量があるので、画像を載せることが多い人も安心して使えます。また、それぞれ独自ドメインは1個、サブドメインは50個まで取得可能です。
3. XREA
XREAは、GMOデジロック株式会社が提供するレンタルサーバーで、無料で使えるXREA Freeというプランがあります。XREA Freeは容量が1GBあり、マルチドメインにも対応しています。無料レンタルサーバーでは使えないことの多いWordPressの利用も可能です。さらに、他社とは違ってチャットサポートも受けられるので、トラブル時にも安心して使えます。
広告は表示されますが、とりあえず無料で試したいという人には十分な機能が備えられていると言えるでしょう。
有料サーバーの「カラフルボックス」もおすすめ!
無料レンタルサーバーは使い勝手が良いものもありますが、さまざまなデメリットがあるのも事実です。より安心してWebサイトを運営したい人は、有料サーバーの「カラフルボックス」をおすすめします。
カラフルボックスは、容量の大きさごとに8つの料金プランが用意されています。サイトの規模や運用状況によって柔軟にプランを変更できるので、個人だけでなく法人にも人気です。
すべてのプランでWordPressの自動インストール機能を使用でき、サーバーとドメインを同時申し込みすれば、独自ドメインのWordPressサイトがすぐに完成します。
また、無料でSSLが標準提供されているので、セキュリティ面も安心です。ビジネス向けに有料SSLも購入できます。
さらにトラブル時には、プロにメール、電話、LINE、ライブチャットのいずれかで相談できるのも心強いです。
無料レンタルサーバーを選ぶ際には注意が必要!有料も検討してみよう
レンタルサーバーには、無料と有料のものでさまざまな違いがあり、機能が制限された無料レンタルサーバーを選ぶ際には注意が必要です。無料レンタルサーバーは本格な運用よりも、お試し感覚で使うのが良いでしょう。
アフィリエイトやビジネス用のサイトを運用する場合は、機能性が高くサポートが充実している有料レンタルサーバーをお選びください。特に、簡単にセットアップでき、高機能のカラフルボックスがおすすめです。
30日間お試し運用できるので、興味がある人はぜひお試しください。
▼WordPressの始め方はこちら▼ 【初心者向け】WordPressブログの始め方を超簡単にわかりやすく解説