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WixはSEOに弱いといわれる4つの理由と効果的な対策とは?弱点や導入判断のポイントも解説

WixはSEOに弱いといわれる理由と効果的な対策 弱点や導入判断のポイントも解説

「WixはSEOに弱い」という意見が見られますが、近年は改善傾向にあります。

実際にWixで制作されたWebサイトが検索結果に上位表示されている例も多く、SEOだけに着目するならWixでも問題ないといえます。

しかし、WixにはWordPressと比べて弱点があることも事実です。

Webサイトを開設する目的や運用方針を踏まえ、WixでWebサイトを開設すべきかどうかを適切に判断しましょう。

この記事では、WixがSEOに弱いといわれる理由や効果的なSEO対策、目的別の判断ポイントなどを解説します。

「WixのSEO対策では何をすべきか」や「WebサイトをWixで開設すべきか」を理解できるので、ぜひご覧ください。

「WixはSEOに弱い」は本当?

Wixのファーストビューの画像

一概にWixはSEOに弱いとはいえません。

確かに、本格的なSEO対策が難しい時期がありましたが、現在はSEO対策機能が改善傾向にあり、Googleの推奨環境に近づいています。

また、以下のような機能が搭載されて、「SEO最適化のために何をすべきか」を明確に判断できるようになりました。

  • SEOチェックリスト
  • SEOアシスタント
  • SEOダッシュボード

SEOだけに着目した場合、Wixでも十分に対策でき、検索結果で上位表示を目指せます。

しかし、実際の運用面まで考慮すると、WordPressと比較して不利な点もあります。

詳しくは後述しますが、Webサイトの運用目的や方針によっては、WordPressも視野に入れるべきです。

まずは、WixとWordPressの特徴や違いを適切に理解しましょう。

WixはSEOに弱いといわれる4つの理由

「WixはSEOに弱い」という意見が出る理由には、以下の4つが挙げられます。

WixがSEOに弱いといわれる理由
  1. Webサイトの表示速度が遅い
  2. 高度なカスタマイズには限界がある
  3. 無料プランの制限が多い
  4. ブログの移行が手間

ただし、Webサイトの表示速度については改善されており、過去の話と考える方も多いです。

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。

Webサイトの表示速度が遅い

WixはWebサイトの表示速度が遅く、SEOに悪影響を及ぼすという意見があります。

具体的には、以下のような理由からページの表示速度が遅くなると考えられています。

  • テンプレートやエディターの自由度が高い分、JavaScriptが大量に使われる
  • 画像やアニメーションを用いたテンプレートが多い
  • Webサイトの編集によって多くのコードが生成される

また、WordPressのようにユーザー側でサーバー環境を選べず、アクセスが集中してもWixのサーバーを使い続けなければならない点も課題でしょう。

GoogleはWebサイトの表示速度がSEO評価に深く関係すると述べています。

ページの表示速度が遅いとGoogleからの評価が下がってしまい、検索結果に上位表示されない要因となるのです。

しかし、近年は画像の圧縮やコード最適化機能などにより、Wixの表示速度は大幅に改善されています。

以前ほど表示速度は課題にならず、SEOへの悪影響も小さくなっています。

▼Webサイトの表示速度を改善する方法はこちら!▼
Webサイトの表示速度を改善する10の方法とは?計測ツールや目安、遅い原因も解説

高度なカスタマイズには限界がある

Wixは豊富なテンプレートとドラッグ&ドロップで簡単にWebサイトを作成できる反面、HTMLやCSSを用いた高度なカスタマイズには対応していません。

例えば、構造化データの詳細な設定やパンくずリストの調整といった対策だけでは、SEO対策には限界があります。

機能として構造化データやパンくずリストの設定は可能ですが、WordPressほど自由かつ高度に設定できるわけではありません。

また、HTMLやCSSを直接編集できなければレイアウト調整が難しくなり、ユーザー体験を損なってしまうかもしれません。

ユーザーの滞在時間が短くなってしまい、間接的にSEOに悪影響を及ぼす恐れがあります。

なお、上級者向けには開発環境の「Velo by Wix」が提供されていますが、Web制作初心者が使いこなすのは難しいでしょう。

無料プランの制限が多い

Wixでは無料プランが提供されていますが、多くの機能が制限されています。

一例を挙げると、以下の制限により、SEOの評価が下がる恐れがあります。

  • 独自ドメインを設定できない
  • Wix側の広告が表示される
  • アナリティクスの設定ができない

独自ドメインを設定できないとSEO対策の効果を十分発揮できないうえに、ユーザーからの信頼も低下してしまいます。

また、Wix側の広告が表示されるとユーザー体験の低下を招き、アナリティクスを設定できなければ十分にWebサイトへの施策を解析できません。

このように、Wixの無料プランではSEO対策に限界があります。

WixでWebサイトを運用する場合、有料プラン加入が前提となるでしょう。

ブログの移行が手間

Wixから別のCMSやブログサービスに移行するのは非常に手間がかかり面倒です。

Wixは独自のシステムで稼働しており、他社サービスのようにバックアップファイルのドラッグ&ドロップで移行できるわけではありません。

移行時には手動作業することになり、構造化データの設置やサイトマップの送信なども再度行う必要があります。

直接SEOに関連するわけではありませんが、複雑な工程のなかで作業漏れが発生すると検索エンジンからの評価を落としてしまいます。

コンテンツが増えるほど移行が手間になるため、将来的に移行を予定しているなら、最初からWordPressなどのCMSでWebサイトを開設すべきでしょう。

Wixで効果的なSEO対策10選

WixでのWebサイト運営で効果的なSEO対策は以下のとおりです。

Wixで効果的なSEO対策
  1. ページタイトル・メタディスクリプションの設定
  2. 独自ドメインの設定
  3. WebサイトのSSL化
  4. 適切なWebサイト設計
  5. 画像の最適化・代替テキストの設定
  6. スマートフォンでの表示に最適化
  7. サーチコンソール・アナリティクスとの連携
  8. Wix SEO チェックリストを活用する
  9. 適切なキーワード選定
  10. 質の高いコンテンツの作成

ここでは、それぞれの施策について詳しく解説します。

ページタイトル・メタディスクリプションの設定

Wixでコンテンツを投稿する際は、ページタイトルとメタディスクリプションを設定しましょう。

ページタイトルとメタディスクリプションはメタタグの一種であり、検索エンジンの検索結果に表示されるタイトルとテキストになります。

メタタグの設定により、検索エンジンがページの内容を適切に理解し、狙ったキーワードの検索結果に表示されるようになります。

また、ユーザーの目に留まるタイトルやメタディスクリプションを設定すれば、クリック率がアップし、ユーザーにとって有益なページと評価されるのです。

ページタイトルやメタディスクリプションは、以下の手順で設定できます。

  1. Wixのサイトメニューを表示
  2. メタタグを設定したいページの「・・・」をクリック
  3. 「SEO(Google)」を表示
  4. 「検索エンジンに表示するタイトル」と「ページディスクリプション」を入力

独自ドメインの設定

WixでSEOに強いWebサイトを制作するには、独自ドメインの設定を推奨します。

独自ドメイン
URLを構成する他ユーザーとは被らない文字列を指します。
本メディアを運営している「カラフルボックス」の独自ドメインは、「https://www.colorfulbox.jp」です。

独自ドメインでWebサイトを運用する主なメリットは、以下のとおりです。

独自ドメインのメリット
  • SEO対策の効果が反映されやすい
  • ユーザーから信頼性の高いサイトと評価されやすい
  • Webサイトを移行しても同じURLを使い続けられる

一方、他ユーザーとURLの一部を共有するドメインを「共有ドメイン」といいます。

Wixでは共有ドメインでもWebサイトを開設できますが、以下のようなデメリットがあるので要注意です。

共有ドメインのデメリット
  • SEO対策の効果を得にくい
  • ユーザーからの信頼性が低下する恐れがある
  • Webサイトの移行時にURLが変わってしまう

GoogleはWebサイトの評価をURL単位で行います。

同じ文字列を使うユーザーが多数存在する共有ドメインでSEO対策を施しても、対策されるURLは全体の一部でしかないため、効果を十分に得られない可能性があります。

独自ドメインには年間2,000~4,000円程度の費用が発生しますが、本気でWebサイトを運営する場合、取得は必須といえるでしょう。

WebサイトのSSL化

SSL化とは、Webサイトとブラウザ間の通信を暗号化するセキュリティ対策です。

通信が暗号化されたWebサイトのURLは「http://」から「https://」に変化します。

SSL化はGoogleも推奨しており、SEOの評価基準の一つとする旨を明言しています。

ユーザーからの信頼性にも大きくかかわり、Webサイトの開設時には必ずSSL化するようにしてください。

WixでWebサイトを開設したら最初からSSL化されていますが、念のためURLを確認しましょう。

▼SSL化の概要や役割についてはこちら!▼
【サイト初心者向け】SSLってなんだろう?あなたにピッタリのSSL証明書は?

適切なWebサイト設計

Webサイト設計とは、サイトのデザインや構造、掲載するコンテンツなどを定める作業のことです。

具体的には、以下のような施策が挙げられます。

  • 「トップページ」>「カテゴリページ」「>コンテンツページ」といった階層構造を設定する
  • 関連性の高いページ同士を内部リンクでつなぐ

Webサイト設計を適切にすれば、検索エンジンがWebサイトの構造を理解しやすくなり、効率的にクロール・インデックスされるようになります。

さらに、目的のページにすぐにたどり着けるようになることでユーザー体験が向上し、間接的にSEOに好影響を与えます。

WixはWordPressより高度なWebサイト設計には不向きですが、基本機能で階層設定が可能です。

Webサイト設計について詳しくは「Webサイト設計の手順・やり方とは?SEOに強いサイトを作る7つのポイントを徹底解説!」をご覧ください。

画像の最適化・代替テキストの設定

画像の最適化や代替テキストの入力も有効なSEO対策です。

画像形式やサイズの最適化により、ユーザー体験を損なわずにページ容量を圧縮できます。

具体的には、PNGの画像をファイル容量の小さいWebPに変換するなどの施策です。

画像容量が小さくなると、ページの表示速度がアップし、SEOで評価されやすくなります。

ただし、過剰に画像を圧縮すると、画質が劣化するので要注意です。

画像がメインコンテンツの場合、圧縮率や画像形式を慎重に判断しましょう。

また、画像に代替テキストを入力しておくと、検索エンジンに「何の画像であるか」を正確に伝えられて、画像検索で表示されやすくなります。

その結果、画像検索からの流入増も期待できます。

ちなみに、Wixではアップロード時に自動で画像の最適化処理が行われ、代替テキストは画像の設定ページの「画像の説明」で入力できます。

スマートフォンでの表示に最適化

スマートフォンへの最適化(モバイルフレンドリー化)は、Googleも推奨している施策です。

モバイルユーザーのユーザー体験や表示速度向上に貢献することになり、SEOでプラスの評価が得られます。

現在はスマートフォンやタブレットからのアクセスが大きな割合を占めるため、Webサイトの開設時には必ず対策しましょう。

Wixでは、以下の手順でスマートフォン表示の最適化できます。

  1. Wixエディタのトップバーを表示
  2. 「設定」>「モバイル最適化」をクリック
  3. 「モバイル最適化を有効にする」を有効にする

上記設定でモバイル用のレイアウトを自動作成できますが、Wixモバイルエディタを使えば手動で微調整可能です。

自動作成されたレイアウトが完璧でない場合は手動で調整しましょう。

サーチコンソール・アナリティクスとの連携

Googleサーチコンソールのファーストビューの画像

効果的なSEO対策のためにも、以下の2つのツールと連携しましょう。

効果的なSEO対策ツール
  • Googleサーチコンソール
  • Googleアナリティクス

いずれもGoogleが提供しているアクセス解析ツールであり、以下のようなデータを取得できます。

ツール名取得できる主なデータ
Googleサーチコンソール ・インデックスの状態
・検索順位
・アクセス数
・流入キーワード
・サイトマップ
Googleアナリティクス ・リアルタイムのアクセス状況
・ユーザー属性
・訪問者の行動
・集客経路

例えば、流入キーワードを把握すれば、リライト時にキーワードを変える選択肢が生まれ、ユーザーニーズも把握できます。

また、現在取り組んでいるSEO対策がしっかりと効果が出ているかも検証できます。

戦略的にWebサイトを運営したい場合、導入は必須でしょう。

ただし、Wixでこれらのツールを導入するには有料プランの加入が必要です。

Wix SEO チェックリストを活用する

「Wix SEO チェックリスト」とは、対策が推奨される以下のようなSEO項目が表示される機能です。

  • タイトルの設定
  • ディスクリプションの追加
  • モバイル端末向けの最適化
  • インデックス登録

Wix SEO チェックリストの項目をすべて満たせば、基本的なテクニカル面でのSEO対策は問題ありません。

WixでのSEO対策が初心者の場合、まずはチェックリストの赤色の項目を一つずつ対策していきましょう。

Wix SEO チェックリストは、以下の手順でアクセスできます。

  1. ダッシュボード右のメニューの「サイト・モバイルアプリ」をクリック
  2. 「ウェブサイト・SEO」をクリック
  3. 「SEO」をクリック
  4. SEOチェックリストアプリ内「設定を続行する」をクリック

適切なキーワード選定

Wixで制作したWebサイトでSEOによる集客をするには、適切なキーワード選定が大変重要です。

キーワード選定とは、「どのような語句で検索したら、自分のWebサイトが表示されるようになるか」を決めることです。

例えば、東京都新宿区でラーメン屋を営む場合、「新宿 ラーメン」のキーワードが考えられます。

適切なキーワード選定をすれば、狙ったキーワードの検索結果にWebサイトが表示されやすくなり、集客したいユーザー層に対して的確に情報を届けられます。

キーワード選定では、ロングテールキーワードを意識することが大切です。

ロングテールキーワード
検索ボリュームが少ない(1,000未満など)キーワード。
多くの場合、2語以上の語句で構成される複合語である。

ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないことから競合サイトも少なく、検索結果の上位に表示されやすいのです。

また、単一のキーワードと比べてユーザーのニーズがわかりやすく、コンテンツの方向性が明確になります。

まずは、目的や求める成果、想定読者(ペルソナ)を明確にして、軸となるメインキーワードを設定しましょう。

キーワード選定の詳細は「SEOキーワード選定のやり方とは?設定の流れや無料ツールを初心者向けに解説」をご覧ください。

質の高いコンテンツの作成

検索結果で上位表示されるには、質の高いページ・コンテンツ制作が最も重要です。

Googleは検索順位を決める際に、コンテンツがユーザーにとって有益であるかを重要視しています。

さらに、コンテンツの質が低いとユーザーのページ離脱に直結します。

「ユーザーが知りたい情報をわかりやすく伝えられているか」を意識してコンテンツを制作しましょう。

また、テクニカル面のSEO対策を意識することも必要です。

具体的には、以下のような点を意識すると、Googleから評価されやすいコンテンツとなります。

Googleから評価されやすいコンテンツ
  • 見出しタグを用いて読みやすい構造にする
  • キーワードを見出しの左側に置く
  • 情報の網羅性を意識する
  • 関連記事への内部リンクを設定する
  • オリジナル要素(体験談など)を入れる

記事を投稿した後も、情報の最新性や検索順位の動向などを踏まえ、定期的にリライトしましょう。

【結論】SEO目的ならWixでも対応可能:限界を感じる4つのケースとは

ここまで説明したとおり、SEOだけに着目するなら、Wixでも十分に対応できる見込みが高いです。

しかし、Webサイトの実際の運用までを想定した場合、WordPressを視野に入れることをおすすめします。

WixよりWordPressの方が優れているというわけではありませんが、Webサイト運営の規模や目的によっては、WordPressの方が効率的に運用できます。

特に、WixでのWebサイト運営に限界を感じやすいシーンは、以下の4つです。

Wixに限界を感じやすいシーン
  1. 記事を継続的に量産する場合
  2. 発展的な施策(SEOプラグインの導入 / A/Bテストなど)を実施したい場合
  3. Webサイトの構造を細かく設計したい場合
  4. 将来的に他のCMSへの移行を検討している場合

ここでは、各シーンについて詳しく解説します。

記事を継続的に量産する場合

記事を継続的に量産する場合、Wixは向いていないことがあります。

Wixにもブログ機能は存在しますが、WordPressと比較して記事管理機能やカテゴリ・タグ設計などに限界があります。

例えば、記事の一括編集や高度な検索機能、カテゴリ・タグの階層構造といった施策は困難です。

数記事から10記事程度の規模であれば、Wixでも快適に運用できますが、Webサイトの規模が大きくなるほど管理が煩雑になります。

Wixは継続的な更新が不要な小・中規模なホームページや商品数が少ないECサイトなどに適しているといえます。

発展的な施策(SEOプラグインの導入 / A/Bテストなど)を実施したい場合

以下のような現状を改善する施策を実施するなら、Wixでは限界を感じてしまうでしょう。

  • SEOプラグインの導入
  • A/Bテスト

WordPressでは「All in One SEO」などのSEO専用プラグインを導入して、対策を施せます。

Wixの場合、基本機能で「SEOチェックリスト」が搭載されており、またアプリでの拡張も可能ですが、WordPressのプラグインほど柔軟、かつ多数の選択肢から施策を選定できません。

また、A/BテストもWixでは専用アプリの選択肢が限られており、実装が難しいです。

A/Bテスト
「A案」と「B案」のように異なるパターンの広告配置やデザインを同時に配信し、効果を比較検証する施策。

WordPressであれば、「Nelio A/B Testing」などを用いて、Webページの比較検証を手軽にできます。

「高度な施策を実施してWebサイトの最適化を図りたい」と考える方には、WordPressが向いているでしょう。

Webサイトの構造を細かく設計したい場合

Webサイトの構造を細かく設定したい場合、Wixでは限界を感じることがあります。

例えば、WordPressであれば「カテゴリ」>「サブカテゴリ」>「記事」のような階層型の構造(URL)を簡単に設計できます。

URLのスラッグも自由に設定可能です。

一方、Wixでは階層型の構造(URL)を作るのが難しく、シンプルな1階層の構造になりがちです。

コンテンツが増えると1階層の構造では管理が難しく、読者にとってもアクセスしたいページになかなかたどり着けないといった事態につながります。

多言語対応する際、言語ディレクトリのURLパターンが任意で調整できないので注意してください。

将来的に他のCMSへの移行を検討している場合

将来的に他のCMSへの移行を検討しているなら、WixでのWebサイト開設はおすすめしません。

先述したとおり、Wixから他のCMSに移行するのは非常に手間です。

バックアップファイルのドラッグ&ドロップでは移行できず、すべて手動で作業を進めなければいけません。

なかには、「ページ数が増えてきたら本格的にWordPressでの運営を始めよう」と考える方もいるでしょう。

しかし、多大な労力がかかり、移行作業に漏れがあるとSEO評価が下がる原因にもなってしまうので要注意です。

将来的に他のCMSに移行を想定しているなら、最初からそのCMSを利用すべきでしょう。

【目的別】WixとWordPressの選び方・判断ポイント

Webサイト開設のためにCMSやブログサービスを選ぶ際は、「Webサイト運営の規模や目的に合致しているか」を判断しましょう。

ここでは、以下の4つの目的別にWixとWordPressの選び方・判断ポイントを解説します。

目的別のWixとWordPressの選び方
  1. 店舗サイト・ホームページ開設の場合
  2. オウンドメディア・ブログ運営の場合
  3. ECショップの運営の場合
  4. ポートフォリオ・作品集を作る場合

店舗サイト・ホームページ開設の場合

小規模な店舗型ビジネスのサイト・ホームページを開設する場合、Wixでも十分なケースがほとんどです。

Wixはテンプレートが豊富であり、ビジュアル重視のサイトをドラッグ&ドロップで簡単に作れます。

Web制作の知識がない方でも、比較的簡単にWebサイトを構築できるでしょう。

ただし、小規模なサイトであってもWebサイトのデザインや機能を細かくカスタマイズしたいなら、Wixでは物足りないかもしれません。

HTMLやCSSで編集ができ、プラグインでさまざまな機能を追加できるWordPressも視野に入れましょう。

オウンドメディア・ブログ運営の場合

オウンドメディアやブログを運営する場合、WixよりもWordPressでの運営が適しています。

先述したとおり、Wixは記事管理機能やカテゴリ・タグ設計などに限界があり、コンテンツを量産するサイト運営には向いていません。

オウンドメディアやブログは、中長期的に何百本もの記事を投稿し続ける必要があります。

高度な記事管理やカテゴリ・タグの設定にも柔軟に対応でき、プラグインによる拡張性にも優れているWordPressが最適です。

ECショップの運営の場合

ECショップを運営する場合、サイト規模や販売戦略に合わせてCMSを選択すべきです。

例えば、取り扱う商品数が少なく、販売施策も比較的シンプルな場合、Wixでも十分かと思います。

標準搭載している機能の「Wix Stores」を活用すれば、簡単にECショップを開設できます。

一方で、販売する商品が多く、以下のような複雑な販売施策を想定しているなら、柔軟にサイトをカスタマイズできるWordPressが適しています。

  • ポイントシステムや会員ランク管理
  • 高度な在庫・受注管理
  • 定期購入機能の搭載
  • 多段階の割引設定(購入金額に応じた割引率や複数商品のセット販売など)

ポートフォリオ・作品集を作る場合

ポートフォリオや作品集を作る場合、Wixでも十分なケースが多いです。

Wixにはポートフォリオ向けのテンプレートが多く存在します。

ただし、多言語化やブログとしての導線設計などを講じたい方には、WordPressが適していることがあります。

自分の作品を見せるだけでなく、「広げる」ことまでを考えたら、WordPressの柔軟性や拡張性が役立つでしょう。

WixのSEO対策に関するよくある質問

よくある質問の画像

WixのSEO対策に関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • Wixのページが検索エンジンに反映されない際の対処法は?
  • WixでSEO対策を行う強みは?
  • Wixの無料プランだとSEO対策は無理?
  • Wixがサービス終了になったらどうなる?

ここでは、それぞれの質問に回答します。

Wixのページが検索エンジンに反映されない際の対処法は?

Wixのページが検索エンジンに反映されない場合、まずはインデックス確認を行いましょう。

インデックス確認とは、Webサイトの特定のページがGoogleのデータベースに登録されているかの確認作業です。

コンテンツを投稿していてもGoogleのデータベースに登録(インデックス)されていなければ、検索結果に表示されることはありません。

代表的なインデックス登録の確認方法は、以下のとおりです。

【 インデックス登録の確認方法 】
  • 「site:(確認したいページのURL)」でGoogle検索を行う
    → 検索結果にページが表示されれば、インデックス登録されています
  • Googleサーチコンソールの「URL検査」に確認したいページのURLを入力する
    →「URL は Google に登録されています」と表示されたら、インデックス登録されています

インデックス登録されていなければ、Googleにインデックス登録のリクエスト申請をしましょう。

インデックス登録のリクエストは、以下の手順で行います。

【 インデックス登録のリクエスト方法 】
  1. Googleサーチコンソールの「URL検査」に登録したいURLを入力する
  2. 「インデックス登録をリクエスト」を選択する

Webサイトを戦略的に運営するには、Googleサーチコンソールの登録は必須です。

登録が済んでいないなら、「Google Search Console」から連携手続きをしましょう。

▼Googleサーチコンソールについて詳しくはこちら▼
【画像付き】Googleサーチコンソールに登録する方法と4つのおすすめ機能を徹底解説

WixでSEO対策を行う強みは?

WordPressと比較した場合、WixでSEO対策を行う強みは、以下のような独自ツール・アプリを利用できる点です。

WixでSEO対策を行う強み
  • SEOチェックリスト
  • SEOアシスタント
  • SEOダッシュボード
  • Site Booster(サイトブースター)

WordPressにも同様の役割を持つプラグインはありますが、SEOチェックリストやSEOアシスタント、SEOダッシュボードはインストールなしで手軽に利用できるのが特長です。

WordPressのプラグインほどではありませんが、Wixにも独自アプリが多く用意されているので、積極的に活用しましょう。

Wixの無料プランだとSEO対策は無理?

Wixの無料プランで充実したSEO対策を施すことは非常に難しいです。

先述したとおり、無料プランでは独自ドメインやアナリティクスを設定できず、一部機能も制限されています。

あくまで「お試しでWixを使ってみたい」「簡易的なWebサイトを作りたい」といったニーズ向けであり、本格的にWebサイトを運営し、SEO対策を施したい方には不十分でしょう。

無料プランは容量も500MBと少ないので、Wixで本格的なWebサイトを運営する場合、有料プランへ加入が必須となってしまいます。

Wixがサービス終了になったらどうなる?

万が一Wixがサービス終了になったら、Webサイトの移行手続きが必要です。

Wixは独自システムで構築されてるうえ、エクスポート機能も搭載されておらず、手動で移行作業をする必要があります。

ただし、2億6,000万以上のユーザーに選ばれているWixは、高いシェア率からもサービス終了のリスクは限りなく低いと考えられます。

そのため、CMSやブログサービスを選ぶ際は、Wixのサービス終了のリスクまで考慮する必要はないでしょう。

まとめ:目的に応じて最適なCMSを選ぼう

「WixはSEOに弱い」という意見がありますが、SEOだけに着目するなら、Wixでも十分に対策できます。

まずは本記事で紹介した10種類のSEO対策を実施してみましょう。

しかし、Webサイトの実際の運用まで視野に入れると、WordPressと比較して不利な点もあります。

特に、コンテンツを量産したり、HTMLやCSSを用いた高度なカスタマイズを行う場合は、WordPressの方が適しています。

SEOだけでなく、Webサイトの規模や運用目的を踏まえて、最適なCMSを選ぶことが大切です。

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